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としまえんのハリーポッターテーマパークは失敗する


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まず大前提としてこのニュースは関係者は否定しているのでそれを考慮したうえでご覧ください。

先日急にこんなニュースが飛び込んできました。ニュースの内容がこちら

西部鉄道が運営する遊園地「としまえん」が閉園し、その跡地に映画「ハリーポッター」のテーマパークが建設される見込みとなり、2023年春にオープンする見通しだそうです。

 

そして更にニュースを詳しく見ていくと、アメリカ映画大手のワーナーブラザーズがとしまえんの跡地の一部を借り、映画のセットを再現したテーマパークを作る案が有力らしい。

どうやらアトラクション型のテーマパークではなく、すでにイギリスにある「ワーナー・ブラザーズ・スタジオツアー ザ・メイキング・オブ・ハリーポッター」(イギリスハリポタスタジオと呼称)を参考に検討が進んでいるらしい。(実は僕はここに行ったことがある)


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⇑イギリスのハリーポッタースタジオ

 

僕はマーケティングの専門家でも何でもないが

結論から言うと、もしこの情報通りにハリーポッターのテーマパークを建設するのであれば失敗にするのでないかと思う。その理由と、ではどうすれば成功するのかということを考えていきたい。

 

 

理由を記述するちょっとその前にまずとしまえんの基本情報についてチェックしていきたい。


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としまえんは東京練馬区の東京練馬区の遊園地で池袋からのアクセスはわずか14分でアクセスが良い。

  • 資本金1000万円
  • 純利益 52万円
  • 総資産 3億円
  • 従業員 134人
  •  入園者数 96万人
  • 敷地面積 20ヘクタール (比較 USJ 43ヘクタール)

といった感じですね

 

次にイギリスハリポタスタジオについてみていくと、軽く調べた限りでは来場者数や広さなどわからなかったのですが、前述したように僕はここいったことがあるのでわかりますが、連日大人気で、予約が必須な施設になっています。ただ入場料はとても高く送迎付きだと軽く日本円で1万円を超すレベルでした。

感想としてはとても広く実際に映画で使われた小道具やロボットさらには、プロジェクションマッピングなどを使ったちょっとした演出もありとても面白いものでした。


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ただ、映画好きな僕はいいですが、基本的にセットの裏側を見せるというスタンスなのであたり前ですがUSJと違って徹底的に再現しているわけではなく張りぼてといった感じなので映画好きでないとあまり楽しめないかもしれません。

簡単に言うと体験型映画博物館といった感じです。


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本家はちなみに大成功していますね。

 

 それでは失敗すると思う理由を書いていきます。

 

 

 

 

理由

すでにUSJに大金をかけたハリポタテーマパークが存在するから絶対比べられる


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(⇑画像はUSJ

皆さんご存じ日本には関東から

離れた大阪ではありますがUSJユニバーサルスタジオジャパン)に総工費450億円をかけた「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリーポッター」(以下ハリポタエリア)が存在します。

450億円という数字がどれだけえぐいかというと、最近できた名古屋の「レゴランド」の総工費が320億円だといわれています。遊園地一つ分以上のレベルの金をかけて作られています。ただこれはメインライドアトラクションの制作費も入っているのでアトラクションが200億円ほどだといわれているので、それを引いても250億円になります。

果たしてとしまえんにできるものはこれを超えることはできるのでしょうか?

はっきり言って厳しいと思います。そしてSNSなどで比べられてしまい、悪いイメージがついてしまうかもしれません。

勿論展示型なので単純比較はできないですけどね。

 

 

 アトラクションではない

何度も言ってますができるものはUSJのようなライドアトラクションはありません。完全に展示型+αのものだと思われます。

そのためUSJのようなものを期待していったら残念に感じてしまうかもしれません。 


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ハリーポッター自体の人気が落ちている

これにはいろいろと異論はあるかもしれませんが下向傾向にあるのは間違えないと思います。もちろんもともとがスターウォーズに次ぐぐらいの大人気シリーズなので、今でも根強いファンはたくさんいますが、本シリーズは2011年で完全完結していますし、今現在新シリーズの「ファンタスティックビースト」がやっていますが、すべての興行収入を見ていくと

 

となっておりファンタスティックビーストシリーズはハリーポッターの人気からながれちぇ一作目はよかったものの、2作目から下がっており、この流れだと2021年に新作公開が予定されていますが、映画がよっぽど面白くない限り興行収入は落ちていくものだと思います。つまりこの数字から人気が徐々に落ちていると推測します。


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またメインシリーズが終わってからかなりの年月が経過しており、実写映画は風化も早いので計画されている2023年オープンはハリポタをコンテンツとするには遅すぎるのではないかと思います。それならファンタビを元に作ればいいのではとぽ網かもしれませんが、ファンタビは本家ハリポタツアーでもファンタビの展示に人だかりは少なかったことからそれでは厳しいと感じます。

 

 

博物館にするにしても本物のセットはイギリスにあるため使えない

はいこれもまた一つ問題になってくると思います。本家イギリスのものは実際に映画の撮影で使っていたスタジオを観光用に改造したものなので本物ばっかりで非常に見ごたえがありました。しかし、日本にも作るとなると、一部イギリスから貸してくれるかもしれませんが、目玉の貸し出しはないと思うので、展示が非常に弱くなってしまいます。そのため本物ではなくなってしまうので、それをわざわざ見に行くのかと感じます。


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(本物の小道具)

 

日本人はそれほど映画の裏側に興味がない

これも一つの問題です。日本人は映画の裏側に興味がありません。その証拠に今では大成功しているUSJもはじめは映画の裏側を見せるというスタンスをとっていたので大爆死しました。かと言って完全にテーマパーク仕様にしたら金もかかるし、USJと被ってしまいます。

 

 

入場料が高すぎる(予想)

入場料が発表されてないので何とも言えないですがもし仮に本家と同等のものを作るのであるのなら本家の入場料から考えて4000円近くになるのではないかと思います。ライドアトラクションがないのにこの値段は高すぎます。倍出せばディズニーランドに行けます。

 

 

イギリスにあるから価値がある

イギリスにあるからハリポタ博物館は価値があるのだと考えます。ハリポタはイギリスが舞台ですからね。イギリスに来た観光客も言ってみたくなるわけです。さらに本家のハリポタが人気があるのはイギリスにはディズニーやユニバーサルスタジオなどの世界的テーマパークがないので、ハリポタスタジオツアーがイギリスのテーマパークで一強となっているのではないかと考えます。

それに対して日本にはディズニーもユニバーサルスタジオもあります。日本に来た観光客もわざわざ、としまえん跡地のハリポタ博物館に行こうとは思わないでしょう

 

 

 

 

ではどうすれば成功するか?

散々書きましたがここからはどうしたら成功するのかを考えていきます。

僕個人の意見では日本のコンテンツを採用し、期間限定で入れ替え制にすればいいと思います。USJでもクールジャパンをやっていますが、あれを真似してさらにUSJが採用しないようなアトラクションにはしにくいもの。例えば「新海誠作品など」の展示を本気でやれば絶対に流行ります。やはり日本には日本のコンテンツを作るべきです。

もっと言えばアニメ・ゲームのテーマパークですね。

幸いなことにこれをやってるところは日本ではあまりありません。

こうすればハリポタを作るより低予算でさらに大きな成功が見込めると思います。


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USJのクールジャパン)

 

 

まとめ

としまえん跡地のハリポタは失敗するというのを根拠を交えて説明しました。関係者は今のところ否定しているので実際のところわかりませんが、僕個人の意見として絶対にやめたほうがいいと思いました。

それではここまで読んでくれた人がどれだけいるかわかりませんが見てくれてありがとう