こんにちは。私は趣味でblenderを触っている自称クリエイターです。
今日は、blender用パソコンで避けるべきものと、おすすめなものを紹介します。
近年のblender流行によりをチャットGPTで作ったような広告目的のアフィカスサイトが増えていますが、この記事ではこれまでの経験から本当に有益な情報だけを発信するので、ぜひ最後まで読んでってください。
またこの記事では、デスクトップのみの話をしています。
というのも、そもそもMacやノートPCでBlenderをするのはおすすめしていません。その理由も含めて記事後半で書いているので最後までご覧ください。
ちなみに今回予算を15万円にしていますが、もっと安いコスパな選択肢も提案しますので最後まで見てってください。
また、基本的にBlenderはゲームより高負荷ですので、ゲーム用途でも使いたいという方にとっても、この記事で紹介したものを買っていただければ満足できると思います。
目次
結論
pcとかよくわかんないけどとにかく間違いないやつが欲しい!と言う方のために結論から紹介します。詳細な理由は後で紹介します。きっちり理由を知ってからにしたいという方はこの部分は読み飛ばしてください。
おすすめの予算15万円程度の場合はこの辺がおすすめです!
完成済み製品
まず結論から完成済みで選ぶならこの製品
Lenovo Legion Tower 5i Gen 8: スタンダード(RTX 3060Ti & 3060)
↑リンク押せば商品ページに飛びます
こちらをカスタマイズします。(カスタマイズは、「カスタマイズする」ってボタンでできます)
デフォルトだと、¥182,842(執筆時点)ですが、おすすめのカスタマイズはこんな感じです。
- CPU(Core i5 13400Fにダウン)-52800円
- DIMMメモリ(32GBにアップ)+11000円
- グラフィックカード(RTX3060Tiにアップグレード)+19800円
- 2ndストレージ(1TBにアップ)+8800円
合計で174,394円(執筆時点)です。
ASUS ROG Strix G10DK (G10DK-R55R2060S)
ROG Strix G10DK (G10DK-R55R2060S) (←購入はこちらのリンクから)
RTX2060SUPERはRTX 3060と性能がほぼ同じなのでめちゃくちゃコスパいいです。
カスタマイズ不可なので、メモリが少ない分は自分で増設するといいでしょう。
合計で、118,800円(税込)です。
フロンティア(FRONTIER)
フロンティアはバグレベルで安いので一番おすすめです。
コスパ重視:FRGAB500
こちらをカスタマイズします。
デフォルトだと、¥119800(執筆時点)ですが、おすすめのカスタマイズはこんな感じです。
- メモリ(32GBにアップ)+5500円
- SSD(1TBにアップ)+4400円
合計で129700円(執筆時点)です。
これまで紹介したものとは若干性能は上がりますが、バグレベルで安いです。
コスパハイエンド:FRGAG-B550
こちらをカスタマイズします。
デフォルトだと、¥189800(執筆時点)ですが、おすすめのカスタマイズはこんな感じです。
- メモリ(32GBにアップ)+5500円
合計で195300円(執筆時点)です。
これまで紹介した中で、一番高いですが最新の強強GPU RTX 4070を積んでいるのに、この価格はやばいです。CPUは若干古いですが、Blender用なら問題ありません。
パーツ
すでにパソコンはあってアップグレードしたい!という方や、自分でパーツを選んで決めたいという方は以下のパーツがおすすめです。
CPU
<安定の選択肢>
CoreI5-13400F
<予算に余裕がある方は>
GPU
GPUは一番大事なので、「超コスパ重視」「安定の選択肢」「予算に余裕がある方」用の3つを紹介します。
<超コスパ重視>
「RTX2060SUPER」「RTX2070SUPER」を中古で狙う。
AMAZONでは売ってなかったのですが、
RTX 2060SUPERは、「RTX3060」と同等の性能
RTX 2070SUPERは、「RTX3060Ti」と同等の性能なので、
これを中古で狙うのが一番コスパいいです。
2060Superなら2万後半から3万円前半、2070Superなら三万後半から4万前半で狙えます。
無印と全然性能が違うので必ず「Super」を選びましょう。
<安定の選択肢>
RTX3060Ti
これは私も使っているやつです。価格と性能のバランスが一番いいです。
<予算に余裕がある方>
ギリ10万切って買えるRTX4070がコスパいいと思います。
メモリ
32GB以上あればよほど大丈夫ですが、最近値下がりがすごいので、私は64Gb積んどくのをお勧めしてます。
それでは以下でこれらの商品を選んだ理由とそれぞれのパーツを選ぶ基準について詳しく紹介します。
各パーツの選び方
CPU
作りたい作品にもよりますが、CPUはそこまで重要ではありません。というのもblenderでCPUを使うケースは流体や物理演算などのシミュレーションくらいしかないからです。
さて、具体的に製品名を挙げると、安く組みたい方には第12世代以降のcorei5以上であれば十分だと思います。
このスペックがあればよっぽど高度なシミュレーションをしない限り問題ありません。
また、RyzenとIntelどちらがいいかについては、やはり「intel」の方がいいです。
なぜなら、BLENDERではシミュレーション計算でうまくマルチスレッドを使えていない場合が多く、シングルスレッドの性能に頼りがちだからです。
今後改善の可能性はありますが、ベンチマークを見るならシングルスレッド性能を重視してください。
何言ってるかよくわかんないよ!って方は「Intel」選んどきましょう。
お勧めはこの辺です。
<安定の選択肢>
CoreI5-13400F
<予算に余裕がある方は>
選ぶ基準にした性能表
GPU
blenderを快適に使う上で最も重要なのがこのGPUと呼ばれる部品です。
GPUはレンダリングにもっとも深くかかわるもので、作業画面の快適さ、最終的にレンダリングにかかる時間に大きく影響します。
性能については、そりゃハイスペックであればあるほどいいんですが、ベンチマーク結果だけを見ていると痛い目見ます。
賢い選び方には3つのポイントがあります。
一つずつ解説しますね
RTXシリーズにするべき理由
NVIDIAのRTXとは、Nvidia社が2019年から発売しているGPUシリーズで、それまでのGTX〇〇と比べると、ハードウェアレイトレーシングに対応しているという違いがあります。
レイトレーシングとは光を追跡して映像を描画するCGの手法で、BlenderのCyclesレンダーはレイトレーシング方式を採用しています。
そしてハードウェアレイトレーシング対応というのは、ハードウェアで対応するということ、つまり、レイトレーシングが爆速です!
せっかくBlenderを触るなら簡単に綺麗な絵が出るCyclesのレイトレーシングを使いたいですよね。
なのでNVIDIAのRTXシリーズを選びましょう。
RADEONを選んではいけない理由
なぜラデオンではダメかというとレンダリングが遅いからです。
「えっでも、最新のRadeon6000シリーズだったらrtxよりベンチ結果いいし安いじゃん」と思ったそこのあなた。
確かにこのサイトのベンチマーク結果を見ると最新のものはNVIDIA RTXのハイエンドの性能とも拮抗しています。
ただ、これはあくまでゲームをやる上でのベンチマーク結果です。
しかし、Blenderのレンダリング(書き出し)時間となると現状RTXにボロ負けです。
なぜこうなるのかというと、blender側がRADEONに完璧に対応していないからです。
今後改善される可能性は十分にありますが、選ばないのが無難でしょう。
Radeonを選ばない方がいい理由は最近話題の生成AIも関係してきます。
実は画像生成AI、ほとんどRADEONは非対応です!
今後対応してもだいぶ遅れての対応になるでしょう。
AIなんか使わずに俺はBLENDERでクリエイティブをしたい!というそこのあなた。今後CG制作でAIは必要不可欠になると思います。例えば今だとテクスチャをいちいち素材サイトから引っ張っていますが、その必要が無くなるでしょう。
その近い未来がやってきた時、その時代の作品制作から遅れ短時間で買い替えることになります。
実際私も安さに釣られRadeonを使っていたのですが、買い替えました。
似たベンチ結果ならビデオメモリ容量を重視せよ!
NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti 16GB to feature AD106-351 GPU and 165W TDP - VideoCardz.comから引用
実は、GPUにもビデオメモリの容量があります。上の画像の用に同じGPUでも複数の容量が用意されている場合があります。
GPUはベンチマーク性能が高いやつほどレンダリング時間は短くなっていいのですが、私個人としては、ベンチ結果よりビデオメモリ容量を重視した方がいいと思ってます。
というのも、ビデオメモリが十分にないと、解像度の高いテクスチャを使うとレンダリングが失敗するからです。
対処法は色々あるのですが、いちいち出てたらストレスですよね。
またメモリ容量は編集作業の快適さにも影響してきます。
さらに、また画像生成AIの話ですが、ビデオメモリが少ない場合高解像度の画像生成ができません。
逆にベンチ結果が高いほどいいのは、レンダリング時間が早くなることくらいです。まあかなり重要ではありますけどね。
以上のことを踏まえると、私のおすすめGPUは予算別に以下の通りです。狙い目は型落ちのハイエンドです。
一応私が選ぶ基準としたベンチ結果がこちらです。
そして以下がおすすめの商品です。
<超コスパ重視>
「RTX2060SUPER」「RTX2070SUPER」を中古で狙う。
これらは4年以上前のGPUではありますが、性能に対してかなり格安で購入可能です。
AMAZONでは売ってなかったのですが、
RTX 2060SUPERは、「RTX3060」と同等の性能
RTX 2070SUPERは、「RTX3060Ti」と同等の性能なので、
これを中古で狙うのが一番コスパいいです。
2060Superなら2万後半から3万円前半、2070Superなら三万後半から4万前半で狙えます。
無印と全然性能が違うので必ず「Super」を選びましょう。
<安定の選択肢>
安定の選択肢は、RTX3060Tiです。
これは私も使っているやつです。価格と性能のバランスが一番いいです。
<予算に余裕がある方>
ギリ10万切って買えるRTX4070がコスパいいと思います。
メモリとマザーボード
次はメモリ(RAM)の容量について話していきます。
結論から言うと
32gb以上は絶対!
です。
編集作業で1番大切なのはメモリです。これ以下だと必ずどこかで不満が出ます。
またメモリの価格は毎年のように下がっていくので、将来的なことを見据えて、BTOパソコンの場合は、マザーボードに空きのスロットがあるから、どこまでの容量に対応しているかチェックしておくことが重要です。
個人的には将来的な投資も考えてマザーボードは、メモリスロット4つ以上、対応容量128gbまで対応がいいでしょう。
以下がメモリのおすすめです。
これらを踏まえて前半の繰り返しにはなりますが、コスパ重視でおすすめの完成済みパソコンを紹介します。
お勧め完成済みパソコン
Lenovo Legion Tower 5i Gen 8(174,394円)
↑リンク押せば商品ページに飛びます
こちらをカスタマイズします。(カスタマイズは、「カスタマイズする」ってボタンでできます)
デフォルトだと、¥182,842(執筆時点)ですが、おすすめのカスタマイズはこんな感じです。
- CPU(Core i5 13400Fにダウン)-52800円
- DIMMメモリ(32GBにアップ)+11000円
- グラフィックカード(RTX3060Tiにアップグレード)+19800円
- 2ndストレージ(1TBにアップ)+8800円
合計で174,394円(執筆時点)です。
シングルスレッドに強いIntel製GPUに加え、おすすめのRTX3060Tiを搭載しています。
予算に余裕があれば、CPUのグレードを上げてもいいかもしれません。
ASUS ROG Strix G10DK (G10DK-R55R2060S)(118,800円)
ROG Strix G10DK (G10DK-R55R2060S) (←購入はこちらのリンクから)
RTX2060SUPERはRTX 3060と性能がほぼ同じなのでめちゃくちゃコスパいいです。
カスタマイズ不可なので、メモリが少ない分は自分で増設するといいでしょう。
合計で、118,800円(税込)です。
<フロンティア>
フロンティアはバグレベルで安いので一番おすすめです。
コスパ重視:FRGAB500 (129700円)
こちらをカスタマイズします。
デフォルトだと、¥119800(執筆時点)ですが、おすすめのカスタマイズはこんな感じです。
- メモリ(32GBにアップ)+5500円
- SSD(1TBにアップ)+4400円
合計で129700円(執筆時点)です。
これまで紹介したものとは若干性能は上がりますが、バグレベルで安いです。
コスパハイエンド:FRGAG-B550(195300円
こちらをカスタマイズします。
デフォルトだと、¥189800(執筆時点)ですが、おすすめのカスタマイズはこんな感じです。
- メモリ(32GBにアップ)+5500円
合計で195300円(執筆時点)です。
これまで紹介した中で、一番高いですが最新の強強GPU RTX 4070を積んでいるのに、この価格はやばいです。CPUは若干古いですが、Blender用なら問題ありません。
選んではいけないpc
最後に、買ってはいけないpc(パーツ)を紹介します。以下の3点です。
ノートPCはダメ!
ノートPCは全体的にお勧めしません。なぜならCG制作は、動画編集とかよりも圧倒的にPCに負荷がかかる作業だからです。
基本的にノートPCはデスクトップと比べて性能が低いです。
ゲーミングノートPCもあるじゃないかと思ったそこのあなた。あれもお勧めしてません。確かに性能が高いやつもありますが、拡張性が低く後からメモリ追加ができないですし、コストパフォーマンスが悪いからです。
Macはダメ!
アップル信者に怒られそうですが、Macもお勧めしません。
なぜならAMDのRadeonと同じ理由で、Blender側が本気で最適化していないからです。
こちらリアルなデータです。
Blender 3.3 Cycles Performance: M1 Pro vs Ryzen 5900x vs RTX 3070 Ti - YouTube
M1ProがアップルのMacBookPro等のハイエンドノートPCによく搭載されるもの
RTX3070TiがNVIDIAのハイエンドGPUです。
ノートPCとの比較はずるいですが、ここまでレンダリング時間に差が出ています。
またメモリの拡張がしにくいのもデメリットです。
実際、僕の尊敬している若手クリエイターのKAZUYAさんは、メインPCはMacBookですが、重いレンダリングはWindowsPCでやってるらしいです。それだけWindowsのNvidiaGPUを使ったレンダリングは早いのです。
また、画像生成AIやゲームに関してもMac非対応が多いのでお勧めしません。
AMDのRADEONはダメ!
前述の通り、RADEONは安いけどダメです!
実際僕は、Radeonが嫌すぎて買い替えました!
まとめ
いかがだったでしょうか?初心者向けに書くつもりが、オタクくさい記事になってしまいました。
何かご質問や反対意見がありましたら遠慮なくコメント欄に書いてください。
それではさようなら。